
みなさん、こんにちは。ahlan 和 sahlanのかしま慶子です。
年が明けて早くも1ヶ月が過ぎました。慣れ親しんだ痛みを手放す作業に追われている方も多いのではないでしょうか。自分自身から「わたしのことをどれだけ大切にしてくれるつもりなのか?」とズイズイっと問い詰められて答えに窮するような場面もあったかもしれません。
わたしたちは、誰かに甘えたいけれども、甘やかされたくはないのだろうと思います。人から一方的に与えられるものですら、自らが望む完璧なものでなければならないという自己中心的な考えは、一見すると能動的な生き方のようではありますが、実はその逆でかなり受動的な生き方になります。なぜなら、人から「何を与えられたか」もしくは、「何を与えてもらえなかったか」によって心の状態を左右されてしまう、もっといえば、幸か不幸かさえも、自分以外のもののあり方に委ねてしまっているといえるからです。
外側の世界にあるものに人生を支配されてしまわないようにしてください。それは、やってきたものすべてを「YES」と受け入れるということではなく、キッパリと「N O」を突きつけて不要な者を内側に取り込まないということです。当たり前の正しさを疑うのに良い1ヶ月となりそうです。
それでは、2025年2月の開運ポイントを誕生月別ごとに『デイ・ドリームタロット』©利光春華/LUA/日本文芸社を使ってリーディングしていきます。バキバキに心をへし折られる前に、へし折ろうとしている手が誰のものであるかに気づいてくださいね。
1月生まれ 月
不思議すぎてそれが何であるかがハッキリしません。目に見えているようで、輪郭すら掴むことが出来ません。既存の価値観で物事をはかろうとすると上手くいかないようです。本来あるべき場所にあるべき姿で戻さなければいけません。我々が水中で生きていくことが出来ないように、魚が陸で生きていけないように「そうあることが出来ないもの」を間違えた形にしてしまっていないかを確認してください。根本的な部分の見直しが必要です。
2月生まれ 塔
幻想から解放されます。「こうあらねばならない」という縛りがなくなり、肩の力が抜けます。そこにはないものを追い求めてきたのであれば、正しい場所を探すことが出来ます。森の中で鯨を捕まえようとしていたことに気づきます。本当に何が欲しいのかさえもわからなくなってしまいますが、今しばらくはその困惑を楽しんでください。欲しいものがないことは幸せだといえます。次の機会まで大切に仕舞っておきましょう。
3月生まれ 魔術師
不遜な態度の歳下に悩まされそうです。フラットな感覚の持ち主だと自らを評価しているかもしれませんが、思っている以上に年齢を気にしているようです。もし目上の人から同じことをされたとして、そこまで腹を立てたでしょうか?人を敬うことは素晴らしいことですが、そこに年齢をはさんでしまう価値観を壊してください。肉体がこの世に発生してからの年数にとらわれないでください。ただ歳を重ねただけの人間に成り下がらないように気をつけてください。
4月生まれ 女司祭
思わぬ伏兵に足元をすくわれます。あなたが下に見ていた人間がメキメキと力をつけてきました。あなたはどうするでしょうか。自らを高める方に気持ちが向くのか、それとも、人の足を引っ張る方に気持ちが向くのか、正直どちらでしょうか。ハンムラビ法典でも、やられた分をやり返すことは肯定されています。人を殴ることが出来るのは殴り返される覚悟があるものだけですから、あなたにその覚悟があるかどうかということです。永遠に争いを続けるのでしょうか。
5月生まれ 皇帝
人、物、お金がどんどん集まってきます。嬉しい誤算が連続します。何もかもが自分の思うように進んでいっているように感じるでしょう。このまま一気に駆け抜けたい欲求に駆られます。今ならすべてが上手くいくという錯覚が生まれます。突貫工事によって作られたものは、有事の際にあまりにも脆すぎます。調子が良い時こそ基礎固めが大切です。肉体的な体力だけでなく、精神的な体力も鍛えておきましょう。
6月生まれ 塔
主役不在になります。スターの座が空いている今こそが狙い目です。グズグズしていると奪われてしまいます。手に入れたいのであれば電光石火のごとく、その座についてください。誰かに確認する必要はありません。あなたが宣言するのです。はじめはざわつくかもしれませんが、堂々としていればそのうちに落ち着いてきます。その座に相応しい人格を育ててください。メッキはすぐに剥がれてしまいます。長く続けたいのであれば努力を。
7月生まれ 悪魔
あまりにも魅力的すぎます。あからさまな態度であるにも関わらず、まんまと罠にはまってしまいます。そういった体験もたまには必要なのではありませんか。毎日真面目に過ごすだけでは面白くありません。危険な毒キノコも少しかじるくらいなら死にはしません。ただ一口の大きさをを間違えないようにはしなければいけません。別の目線で世界を眺めることが出来たなら、非常に愉快な経験になることでしょう。
8月生まれ 恋人
出会いは別れの始まりとよく言われます。物事には必ず終わりがやってきます。今は苦しいかもしれませんが、そう遠くないうちに心の霧は晴れてきます。もっと早くにどうにか出来ていれば良かったのかもしれませんが、物事には最適なタイミングというものがあります。あなたにとって最も良い時がその時なのです。良い思い出をたくさん抱えながら、未来へと踏み出していきましょう。人生に間違いなど何一つ存在しません。
9月生まれ 女司祭
ずっと遠くにあると思っていた未来が一瞬で目の前にやってきます。心の準備がまだ整っていません。そんなこともお構いなしで、現実はどんどん動いていきます。優しさの欠片もありません。ここまでくるとかえって清々しい気持ちになるでしょう。潔さが大切です。やるしかない状況で逃げ出さないでください。あなたの人生をやるのはあなたしかいないのですから、腹を括ってください。やり遂げることが出来れば、さらなる飛躍が望めます。
10月生まれ 司祭
勘違いからスタートしたことであったとしても、ここまできてしまったのならばそれは真になっていることでしょう。きっかけが何であれ、うまくいっているのであればケチをつけないでください。むしろ正当ではないからこそ、得られるものがあるでしょう。自由度の高さに怯えてしまわないでください。好きにして良いといわれて戸惑うかもしれませんが、楽しんで良いといわれているのに俯いたりしないでください。
11月生まれ 審判
結論が出ます。執着されているようで、執着しているのはあなたの方です。元通りにはなりませんが、元通りにする必要もないでしょう。救われるものと救われないものがハッキリとします。無慈悲に思えるかもしれませんが、現実はあっさりしています。希望もあります。あなたが手元に残したものを大切にしてください。欲しかったものはそこにあります。なかったものはあなたが望まなかったものです。
12月生まれ 恋人
どちらを選ぶのかを迫られます。他に選択肢はないのかと思うかもしれませんが、残念ながらありません。このふたつから選ぶしかないのです。選択肢が多いほど迷いが生じるものですから、むしろ良かったのではないでしょうか。どちらを選んでも気分が悪いのであれば、改造しやすい方を手に入れてください。あなたの腕の見せ所です。原型を留めないほど変えてしまうのか、元のニュアンスを残したまま変えていくのかはあなたが決めることが出来ます。
以上です。
今回は同じカードが出ることがいつもより多かったように思います。根底にあるテーマが被っているのでしょうね。季節が移ろうように、人生も景色を変えていきます。毎年当たり前のように桜は咲くけれど、同じ桜には2度と会うことが出来ない…というような感傷に浸りたい気分がうっすら芽生えるかもしれません。変わっていくことを悲観しないでください。失われたものは戻ってきませんが、新たに生まれるものもあるのですから。
今月は「十牛図」をおすすめします。迷いの出口に向かうためのヒントがありそうです。自分ではもうどうしたらいいかわからない!という方は是非ご相談ください。