わたし達一人ひとりに守護霊さまという存在がついていて、人生をサポートしてくださったり、不幸から守ってくださっているという話を誰もが聞いた事があると思います。
守護霊はご先祖さまの霊で「わたしの守護霊はおじいちゃんだ」「ひいおばあちゃんが守ってくれている」なんていう人もいますよね。
今日は守護霊さまとはどんな存在なのか、ご先祖さまの霊は私達にどういう影響を与えるのかについて、お祓い実績2,000件以上の ahlan 和 sahlan かしま慶子が解説します。
実はご先祖様が「守護霊」というのは間違い?
1.守護霊とは
守護霊というと、おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん…と自分のご先祖さまの霊がずっと後ろに連なっていて守ってくださるというイメージされる方が多いと思います。
しかしながら、わたしは守護霊と呼ばれる存在は「ご先祖さまの霊」というよりは「産土の神さま」なのではないかと思っています。
2.産土の神さまとは
産土の神さまはひとりに一柱、専属でついてくださっている神さまです。
わたし達の魂がこの肉体に宿る瞬間、魂と肉体をコードで繋ぎあわせます。産土の神さまは、カチッとコードをつなぐ瞬間から、最後コードを抜いて死んでいくその時まで、ずっとそばにいて人生を導いてくださる神さまです。
産土の神さまの御働きがどのようなものかというと、危険から身を守ってくださったり、困ったことがあれば解決策が閃くようにインスピレーションでアドバイスしてくださったり、必要な人間関係のご縁を結んでくださったりします。
人生において大きな変革をもたらさなければならないタイミングに、きっかけとなるインパクトがある出来事を引き寄せてくださる、そういう存在が産土の神さまなのです。
余談ではありますが、出生場所などから「産土神社」を導き出してくれる「産土リサーチ」というものがあります。ただ「産土の神さま」は産土神社の御祭神というわけではないとわたしは感じます。
神さまと呼ばれる存在は、現在わたし達が「御神名」を知る以外にもたくさんいらっしゃいますので、あまりそこにとらわれすぎないことが大切だと思います。
3.では、ご先祖さまの霊はわたし達にどのような影響を与えるのか
ご先祖様の霊がわたし達にどのような影響をもたらしているか気になりますよね。
エネルギーの世界では、自分が行ったことは、善行であれ悪行であれ、7代先の子孫まで影響すると言われています。自分が悪いことをすれば、それは自分の代だけで終わるのではなく、7代先の子孫まで影響を及ぼしていく、良いことをすれば7代先まで繋がっていくという考え方があります。
このことについて、わかりやすい例として北野武さんの有名なお話があります。
北野武さんのお弟子さんがテレビ業界でデビューされた時に、北野さんがこんなアドバイスをされたそうです。
「自分はたまたま成功した。それは自分の力ではなくて、きっと自分のじいちゃんとかばあちゃんとかそういうご先祖さまが良いことを積んでくださっていたから、自分はそのお陰で成功した。もしかしたらお前は成功しないかもしれない。けれども、それでも正しく真っ直ぐにおこなっていけば、お前の孫とかひ孫とかに良いことが起こるかもしれないんだから、諦めたり腐ったりしちゃダメだよ。」
このように善行を積み重ねると、その家系に大きな幸福をもたらすのです。
4.ご先祖さまの悪行はどう影響するのか
ahlan 和 sahlan では、お祓いのご依頼をよく頂くのですが、状況がひどい場合には7代前、8代前くらいまでご先祖さまエネルギーを辿っていきます。
その家系の男性が早死であったり、家族間でのトラブルが絶えない、原因不明の身体・精神の不調、経済的な問題、霊障が強烈であったりするというのは、ご自身のこれまでの人生での行いだけが原因となっているのではなく、ご先祖さまがなされたことに起因しているということも少なくありません。
特に先祖代々続く大きなお家というのは、負のカルマを抱えていることが多くあります。現代のわたしたちの感覚からすると、そのようなことはあってはならないような残虐な行為であっても、その時代では「当たり前」に行われていたのです。
差別的な行為の指導者・処刑の執行を言い渡す立場であった家系の方、大きな犯罪を犯した家系の方などは、その時に受けた「恨み」や「呪い」のような重く暗いエネルギーが根深く作用している可能性があります。
そのために、今不幸なことが続いたり、エネルギーの流れが悪くチャンスが巡ってこない、心身ともに不調が現れるということが起こります。
けれど、強く恐れる必要はありません。家系の中には善行を積んだご先祖さまも必ずいらっしゃいます。良い行いのエネルギーと悪い行いのエネルギーは相殺されますのであまり心配することはありません。
ただ前の世代が受けた呪いや呪縛などが、濃くややこしくこんがらがっている場合には、自らの力だけで解消することは難しく、お祓いを専門に行なっている霊能力者の力をかりた方が安全でスムーズではないかと思います。
5.番外編
その家系において特に大きな問題を抱えているわけではないのに、なぜかその方にだけ大きな試練が次から次へとやってくることがあります。
その場合、家系が積み重ねてきた負のカルマを解消する役目を背負っているということが考えられます。
幼い頃から家庭問題の仲裁役になる、家のトラブルがのしかかってきやすい、様々なことに敏感である(霊感だけでなく、アレルギー体質であったり、人の心の動きを鋭く察するなど)、霊感のある人とご縁が繋がりやすいなど、思い当たるところがあれば可能性としては高くなります。
家系の負のカルマを解消できるだけの強いパワーを備えている方といえますが、あまりに負担が大きい場合には、ご自身の代ですべてを精算しようとせず、「出来るところまで」とゆるく考えてもいいかもしれません。
■まとめ■
わたし達は「自分の生命は自分だけのものである」と思いがちですが、ご先祖さまから連綿と続いてきた尊いものなのです。人生で行った良いことも悪いことも、わたし達の後に続く世代へと受け継がれていきます。
家系に絡まる負のカルマを解消するために、まず行うべきは、思いやりを持って人に接すること、親切にすること、誠実であることなどを心がけてみてはいかがでしょうか。
善い行いを積めば、これまで家系で重ねてきた負のカルマを自分の代でキレイに手放すことができるかもしれません。そうすることによって、流れの滞りを一気に解消し、より豊かな人生を手に入れることが可能になります。
自分の力で人生を良いものに変えていく!という強い意志がとても大切です。
ご自身の力だけではどうにも出来ないとお困りの場合には、一度 ahlan 和 sahlan までご相談ください。
すべきことについての具体的なアドバイスや、必要に応じてお祓いをさせて頂きます。